薬指の約束は社内秘で
大学に通いながらバーテンダーのアルバイトをしていた瑞樹には常連客にたくさんの女性ファンがいて、
付き合い始めの頃はお客さんへ向ける笑顔が、営業スマイルだって分かっていても気になってしまい、彼のバイト先に通い詰めたりもした。そんな私に瑞樹は、怒るでも呆れるでもなく、
「やきもちとか、すげぇーかわいい」
からかうように笑った後で、不安を取り除くように優しく抱きしめてくれて。
それは愛されてるって実感できる瞬間で、その幸せが長く続いてほしくて、わざと納得できないフリをしたこともあった。
そんな瑞樹は一言で言うと掴みどころのない性格で。
「俺達、結婚しようか」
時々試すような冗談を言っては、私を困らせたり怒らせたりもした。
だけどいつだって肝心なところでは、私の心を見透かして欲しい言葉や態度を取ってくれた。
付き合い始めの頃はお客さんへ向ける笑顔が、営業スマイルだって分かっていても気になってしまい、彼のバイト先に通い詰めたりもした。そんな私に瑞樹は、怒るでも呆れるでもなく、
「やきもちとか、すげぇーかわいい」
からかうように笑った後で、不安を取り除くように優しく抱きしめてくれて。
それは愛されてるって実感できる瞬間で、その幸せが長く続いてほしくて、わざと納得できないフリをしたこともあった。
そんな瑞樹は一言で言うと掴みどころのない性格で。
「俺達、結婚しようか」
時々試すような冗談を言っては、私を困らせたり怒らせたりもした。
だけどいつだって肝心なところでは、私の心を見透かして欲しい言葉や態度を取ってくれた。