薬指の約束は社内秘で
「――……えぇ。――はい、はい。わかりました。Tホテルに20時ですね」
その言葉に腕時計を見ると19時になるところ。
ここからだと車でちょっとかかるよね。
コーヒーを口にしながら時間を逆算していると、電話を終えた葛城さんが戻って来た。
「悪い」
「いえ。でも、20時にTホテルなら時間ないですね。早めに出た方がいいですし」
仕事モードな声でコーヒーが半分残ったカップをテーブルに置く。
そのまま立ち上がろうとしたら不意に胸が締めつけられ、動かそうとした足の代わりに口が動いた。
「でも、あの。あと少し、で……いいんです」
無意識にポロリと出た言葉。「えっ、なに? いま、なに言った、私!?」と心でツッコみ慌てて言葉を続ける。
その言葉に腕時計を見ると19時になるところ。
ここからだと車でちょっとかかるよね。
コーヒーを口にしながら時間を逆算していると、電話を終えた葛城さんが戻って来た。
「悪い」
「いえ。でも、20時にTホテルなら時間ないですね。早めに出た方がいいですし」
仕事モードな声でコーヒーが半分残ったカップをテーブルに置く。
そのまま立ち上がろうとしたら不意に胸が締めつけられ、動かそうとした足の代わりに口が動いた。
「でも、あの。あと少し、で……いいんです」
無意識にポロリと出た言葉。「えっ、なに? いま、なに言った、私!?」と心でツッコみ慌てて言葉を続ける。