薬指の約束は社内秘で
さっきの不機嫌もどこへやら、鼻歌混じりに湯呑みを洗い始めた葛城さん。
大好きな緑茶を飲めてご機嫌ですか?(――って、やっぱり子供?)
お茶の名産地静岡県出身の私としては嬉しいですけどね。
意外と単純だった葛城さんを見ていると、居酒屋を経営してるくせにビールよりもお茶を愛する父を思い出す。
毎年、お盆とお正月と誕生日は、実家で過ごすのが藤川家の決まりとなっていて、瑞樹と付き合っていた頃、誕生日を一緒に過ごしたいという私のわがままから彼を連れて実家に帰ったことがある。
そのとき父は瑞樹のことを「愛娘を奪いに来た敵」のような勢いで敵対心剥き出しだったんだけど。
そこは彼の人当たりの良さと聞き上手なところが父はえらく気に入ったらしく、1泊だけの予定が1週間も実家に滞在することになった。
(そういえば、お父さんってば。瑞樹と別れたことを話したら、まるで自分がフラれたような勢いで落ち込んでたんだっけ)
大好きな緑茶を飲めてご機嫌ですか?(――って、やっぱり子供?)
お茶の名産地静岡県出身の私としては嬉しいですけどね。
意外と単純だった葛城さんを見ていると、居酒屋を経営してるくせにビールよりもお茶を愛する父を思い出す。
毎年、お盆とお正月と誕生日は、実家で過ごすのが藤川家の決まりとなっていて、瑞樹と付き合っていた頃、誕生日を一緒に過ごしたいという私のわがままから彼を連れて実家に帰ったことがある。
そのとき父は瑞樹のことを「愛娘を奪いに来た敵」のような勢いで敵対心剥き出しだったんだけど。
そこは彼の人当たりの良さと聞き上手なところが父はえらく気に入ったらしく、1泊だけの予定が1週間も実家に滞在することになった。
(そういえば、お父さんってば。瑞樹と別れたことを話したら、まるで自分がフラれたような勢いで落ち込んでたんだっけ)