薬指の約束は社内秘で
「ダメだな」

あっさり却下された! 

一瞬の迷いもないソレに、そこは美希ちゃん的に言うと、「甘い流れでちゃちゃっと教えてもらえるもんじゃないんですか?」と問い詰めたくなる。

(無駄になった切り札の恥ずかしさったらないですよ……)

心で泣くと指を3本立てられた。


「3つ」

「え?」

「3つまで間違えていいから自分で考えろ。でも、全部間違えたら罰ゲームな?」

「罰ゲーム……」


なんでしょう、その恐ろしい響きは?

目の前に迫る挑発的な瞳に生ぬるいものが背筋を伝う。
とりあえず「ははっ」なんて笑ってみたら、口角を引き上げた綺麗な笑みを返された。

よかった、冗談ですね?

でも、葛城さんの気が変わらないうちに逃げた方がよさそうだ。

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