薬指の約束は社内秘で
F R:藤川 浩志
SUB:Re
――――――――――――――
愛へ 祝26歳 誕生日おめでとう!
まで、あと47日。―父より―
「これ――……は?」
何事にも動じない葛城さんを数秒固まらせたメールの送信者には、藤川 浩志(フジカワ ヒロシ)と私の父の名前がある。
「見ての通り、誕生日カウントダウンメールです」
「カウントダウン?」
「毎年90日前から始まって、早朝だったり、深夜だったり、これがまた少々迷惑な話で。この前、時間を決めてくれってお願いしたら、ぴったり9時に送られてくるようになりました。」
「そうか」
「ふざけたところがある父親で恥ずかしいんですけどね……」
でも、お父さんがこんなことを始めたのは、あのことをいまでも気にしてるからなんだろうな。
心で呟くと目が腫れるほど涙を流した幼き日の出来事が脳裏に蘇った――
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愛へ 祝26歳 誕生日おめでとう!
まで、あと47日。―父より―
「これ――……は?」
何事にも動じない葛城さんを数秒固まらせたメールの送信者には、藤川 浩志(フジカワ ヒロシ)と私の父の名前がある。
「見ての通り、誕生日カウントダウンメールです」
「カウントダウン?」
「毎年90日前から始まって、早朝だったり、深夜だったり、これがまた少々迷惑な話で。この前、時間を決めてくれってお願いしたら、ぴったり9時に送られてくるようになりました。」
「そうか」
「ふざけたところがある父親で恥ずかしいんですけどね……」
でも、お父さんがこんなことを始めたのは、あのことをいまでも気にしてるからなんだろうな。
心で呟くと目が腫れるほど涙を流した幼き日の出来事が脳裏に蘇った――