薬指の約束は社内秘で
そのまま唇を軽く触れ合わせながら、「それでもいいのか?」と艶っぽく囁かれると、熱に浮かされたように頷いてしまいそうになる。

いやいや、ダメだってば私!

思わず流れに乗ってしまいそうになり、ハッと我に返る。

ただでさえ長く触れ合ったキスの余韻と、濡れたシャツから透けて見える葛城さんの体が、妙にセクシーで変な気分になっているっていうのに。

(裸よりもこっちの方がくるっていうか、あぁ、なんか変態みたいだ私!)

とにかく! このままここで、なんて色々耐えられそうにない!!


「それは——ちょっと恥ずかしいです」

固い胸板に手を添えて伏し目がちに答えたら、ふっと葛城さんが小さく笑う。

顔を寄せてきた彼に熱っぽい吐息を吹きつけられた。
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