薬指の約束は社内秘で
「これがどうしたって言うの?」

でもなんで、こんな子供みたいないたずらしたんだろう? 全然、優生っぽくない。
大体、こういったくだらないいらずらをして喜ぶのなんて、うちのお父さんくらいなもんだし……。

「えっ!?」

いま一瞬、脳裏を駆け巡った真新しい記憶。

交際の報告をしに実家に帰った時、お父さんが帰り際の優生を捕まえて、しきりに何かを話し込んでいたような?

「まさかっ…」

胸を過る最悪な予感。
メールの液晶画面を震える指先で下の方までスクロールさせていく。


F R:葛城 優生
SUB:悪い
―――――――
急ぎの仕事が入って、まだドイツにいる。






嘘。もうホテルの近くまで来てる。
―END―
< 414 / 432 >

この作品をシェア

pagetop