薬指の約束は社内秘で
目尻がじんわり熱くなる。
スマホを握りしめながら視線を落とすと、不意に近づいてきた影にポンッと肩を叩かれた。


「そんなの、決まってるだろ」

バスローブ姿の優生がベッドの端に腰かけ、彼の長い腕に抱き寄せられる。
そのまま抱きあいながらベッドに倒れ込んだ。

顏の横に手をつかれて、熱い吐息が落ちてきた。


「俺に隠し事なんて、出来ると思ってんの?」

「思って……ません」


小さく首を横に振って答えたら、私に体重がかからないように一瞬で距離を縮められ、耳たぶを甘噛みされる。
不意打ちの甘い刺激に自分じゃないような声が漏れて、カッと頬が熱くなった。

「うっ……腕、離してっ」

首筋を滑らかに這わせる唇に、漏れそうになる声を抑えながら必死に訴えるのに。
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