薬指の約束は社内秘で
熱い舌先を絡ませながら何度も角度を変えて、息継ぎの度に深みを増していく。
室内が熱い吐息で満たされた頃、抱きしめられた状態でベッドに押し倒された。

髪を撫でる仕草も、潤んでいるような艶っぽい瞳も、すべてが愛おしくて心臓が壊れそうなほど加速する。


骨ばった指先にワンピースの肩紐を滑り落とされると、柔らかい手つきで胸の膨らみを包み込まれて、晒された鎖骨をキスで潤った唇が滑らかに滑り出す。

甘い刺激に体が小刻みに震え出し、時間をかけて彼を受け入れる準備が整っていく。
心地良い温もりに包まれながら、体が昇りつめていった。




絶頂の波へさらわれた意識は髪に触れる指先の感触が引き戻してくれて、薄く瞳を開くのと同時に優しく包み込まれる。


「やっと手に入れた」

胸を震わす囁きに一度引っ込めた涙がまた溢れそうになってしまうから、「手に入れられちゃいました」と誤魔化すように答えると、「茶化すな、バカ」と声が重なる。
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