On Your Marks…~君と共に~


「……Tadashi is not bad. Mio is not bad. Not bad everybody(タダシハ悪くない。澪も悪くない。皆悪くない。)」



そういう言葉を残して、その医者もあたしの病室を去った。


許せなかった。


てっきり、お父さんはあたしのことわかってくれてるんだと思った。


だって、そんじゃないと、あたしをこんなところに連れてこないだろうから。






「アメリカにいい医者がいる。過去に、澪と同じような症例を担当して、歩けるまでに回復させたそうだ。どうだ?行くか?」



そうやって、あたしにこの話を持ちかけてきた。



いまさら……



いまさらあんなこと言うなんてどうかしてるよ……




__『……選手としてもう一度あの舞台に立つということは……澪お前もわかっているはずだろう?……無理だってことくらい』



違う。



違う。




お父さんは間違っている。



だめだよ。



諦めちゃ。



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