On Your Marks…~君と共に~
だから、その損傷した左脳の働きを右脳がかわりにすることが出来るようにするという手術。
あたしも大まかなことしか聞いていないから詳しくはよくわからない。
だけど、きっとあたしの右脳は正常に動いてはくれなかったらしい。
左脳の分も働くことは、あたしの脳は出来なかったらしい。
本当は分かっていたんだ。
本当はお父さんの言っていたことは正しくって、あたしは現実を受け止めることが出来なかったにすぎなくて……
でも、のこのこと今さら日本に帰るわけにはいかない。
瞬の胸に飛び込んで甘えるわけにはいかない……
__ガラガラ……
再び開けられた扉。
お父さん?
そう思ってあたしはドアのほうへ顔を向けた。