On Your Marks…~君と共に~



「俺が、瞬のことをマイケルに話してだな……それを、マイケルがジャックに話したらしいんだ。話を聞いたジャックは、好奇心だけで、瞬のことを動画サイトで調べたらしい。

瞬を見つけたジャックは、瞬の走りに一目ぼれしたらしいんだ。……それをマイケルが俺に言ってきてな。俺がマイケルに、ジャックに会わせてくれって頼んで、ジャックに澪の話をしたんだ。

瞬の走りを引き出したのは、澪だぞって言ったら、ジャックは澪に会いたいって言いやがったからな。んで、さっき連れてきた。


どうやら、ジャックは澪にコーチになってほしいらしいぞ。俺の走りを見てほしいってさ。見てやれよ」



そういって、にこやかに笑うお父さん。


その隣には、キラキラした目であたしを見てくるジャック。


コーチって……あたしにはそんな能力ないのに。


あとあたしは、専門はスプリンターじゃないんだけどな……。





「Mio!Look at the run!(澪!俺の走りを見て!)」



期待のまなざしで見てくるジャック。


……そんな瞳で言われたらさ……



「断るわけにはいかないじゃん……」



あたしの顔は自然に笑顔になっていた。



お父さんは、あたしの言葉をジャックに通訳する。


その瞬間ジャックの顔が晴れ渡る。


そして、お父さんに何か一言言って病室をものすごい勢いで出て行った。




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