On Your Marks…~君と共に~
「何、澪。久々の学校だっていうのに、何ぶすっとしてんの?」
紗名が自分の席に座りながら、あたしのほうに体を向けて不思議そうに尋ねてくる。
そう、今日から学校が始まる。
夏休みって気が全くしなかった今年の夏休み。
休みなんて、お盆の5日間だけだったし。
まぁ、部活の皆で、キャンプとかに入ったけれども。
だけど、それであたしがこんなことで虫の居所が悪くなるとか、あたしはそんな器の小さな人じゃない。
あたしが怒っているのは隣の……。
「ねぇ、勝木君、夏休みどこ行ってたの?」
「家にずっといた。」
そう、女子に囲まれて、その上クール気取りのバカ勝木。
走らないなら、走らないなりに、ちゃんと理由言ったらどうなんだよ。
あの最後の言葉をあたしは後悔していない。