On Your Marks…~君と共に~
__『風になりたくてもなれない奴だっているんだ!バカっ!』
そうだよ。
あんたは神様に選ばれたんだよ。
その足……なんで無駄にするんだよ。
「ふーん……。そうゆうことね。まぁ、澪がむかつく理由はわかるけどね。
あたしは、勝木君の走ったところ見たことないからそこまでなんだけど」
あたしが昨日の勝木のことを話すと、紗名はいつも通りにこっと笑う。
「ほんと、勝木何考えいるのかわからないし。……あーなんかめっちゃムカつくっ!!」
そういって、あたしははぁ……とため息をついた。
「ほらほら、そんな怒らないで、ね?」
そういって、紗名はあたしの肩を2回叩いて笑い、黒板の方を向いた。
あたしは、しぶしぶ1限目の授業である、現代社会の教科書を机の上に出す。
__キーンコーンカーンコーン…
チャイムと同時に入ってくる尾川先生。
よりによって、一限目から、尾川かよ……。
あたし、尾川苦手なんだよね……。
いつも不機嫌だし、あたし達のことをいつもバカにしているような目で見てくる。
なんで、こいつが教師なんてやれているのか本当に疑問に思う。
あたし達はいつも通り、挨拶をしてから授業を始める。
だけど、今日は尾川のご機嫌がいつも以上によろしくないらしくて……。