On Your Marks…~君と共に~



「…足りないか…。お前今日の放課後暇?」



瞬は一瞬天井を仰いでからあたしのほうを見てきた。



「暇…だけど…」



今日は久々のオフで練習はない。



「ちょっと、放課後俺に付き合え。」



「…いいけど…どこ行く気?」



「…内緒」



意地悪そうな笑みを浮かべる瞬があたしの目に映る。


こいつは…瞬は走るようになってよく笑うようになった。


表情が豊かになった。




あたし、ちゃんと、瞬の追い風になれているかな。


ちゃんと、瞬の背中押してあげられているのかな。



時々不安になる。



だけど、瞬の笑顔ひとつであたしは笑顔になれる。


あたしも頑張ろうって思える。


だから、瞬も頑張ってって思える。



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