On Your Marks…~君と共に~
瞬もその中の1人であって…
きっと、あいつが欠落しているのは…
「瞬っ!準備はできたか?」
フィールドの中央から、さっきの瞬の元コーチであろう人物が、あたしの方向に向かって吠えを張り上げた。
「うっす…。いつでもいいっすよ。」
そんな声が、あたしの真下から聞こえてくる。
…もしや…
あたしはより、身を乗り出して、真下を覗き込む。
あたしの目には、日に焼けた茶色い髪が見えた。
「瞬っ!」
「…なんだよ。」
そういって、少し笑ってあたしを見上げた瞬は、とても大人びていた。