On Your Marks…~君と共に~
陸上って言うのは、とても繊細なスポーツで、メンタルの状態がとても浮き彫りなってしまう。
どれだけ速い奴でも、一度つまずけば、タイムは簡単に落ちてしまう。
だけど、いざスタートラインに立てば、自分を信じることしかできなくて
ただ、自分に大丈夫大丈夫って言い聞かせることしかできなくて。
それは陸上競技すべてに共通することであって、他人に助けを求めるなんてことは決してできない。
__フワっ
一瞬強く風が吹いた。
その風はあたしの髪を乱す
「On Your Marks…」
トラックでは、今選手たちがスタートを切ろうとしていた。
瞬の体はその声とともに、体から力が抜け、ゆっくりと動き出す。
そして、息を大きくはいたのか、瞬の肩が少し上下した。