LOVEPAIN③


「その子との付き合いはずっと続いてて。
高校も同じで。

でも、高校卒業して、
俺、就職で島からこっちに出る事になって」



「彼女は?」



もしかして、それがきっかけでその彼女と別れて、

それを今も引きずっているとか?




「勿論、こっち出る時一緒に連れて来た。

初めは彼女、地元に残って親のコネで半分決まってた役所に就職するって言ってたんだけど、無理やり。

俺って古い人間だったから、
俺が養うから、お前は何もしなくていいから、ただ俺に付いて来い、とか言って。

と、言っても、その子何もしないのも暇だからって、
こっち来てからバイトはしてたんだけど。
コンビニで」




ナツキは初めはホストじゃなくて、普通に働いていたんだ




「俺が就職したのは、大手の家電製品の量販店で。
給料は安いし、朝から夜迄働きっぱなしで。

でも、彼女の為……。
いつか、もう少し給料が上がったら、結婚しようと思ってた」



「結婚……」


そう驚いたように呟いたのは、私じゃなくて成瀬の方



女よりも、男が結婚を考えると言うのは、よほど覚悟がいる事なのかもしれないと思った



だけど、私も驚いている


その当時のナツキは、今の私と同じ年


それで、結婚をしたいと思える程、好きな相手が居るなんて




「初めは、上手く行ってたかな?
狭い部屋だけど借りて、二人で住んで。

こっちに出て来て、あまり行った事無かったファストフード店とか休みの度に二人で出掛けて、はしゃいだり」



話の流れ的に、都会に出て来てから、
その彼女と上手く行かなくなったのだろうか……



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