LOVEPAIN③


「俺、島に住んでた頃は、すげーダサくて。
子供の時から目が悪いから、分厚い眼鏡掛けてたし、
髪も伸びたら近くの床屋で切って貰うって感じだったし。
服装なんか、最悪で。

特に女にもモテなかった」


そう思い出し懐かしむように、ナツキは笑っている



私はそんなナツキの姿が想像付かなくて、
そのダサいナツキがイメージ出来ない




「少し前迄のお前と一緒だな」


そう成瀬に言われ、その地味な頃の私のようだったのだろうか?


と、再び、イメージしてみるが、
それでも、ナツキのこの綺麗な顔は隠せないだろう



多分、田舎だから人口が少ないから女の子も少なくて、そう感じたり、

それとも、ナツキに彼女が居るのを知っているから、

他の女の子は寄って来なかっただけなんじゃないだろうか?




「島の時はそれで良かったけど、
こっち来たら、初めは髪型をちゃんとして。
で、仕事中邪魔だから眼鏡からコンタクトにして。
服はスーツばっかで。

そうしただけで異常に女にモテだして。
同僚の女もそうだけど、知らない子から声掛けられたり」



「ナツキさん、もしかして、浮気したりしたんですか?
それで彼女と……」



「ううん。
そりゃあ、いい気にはなったけど、そんな女達と何も無いし。
でも、彼女は、そんなのが面白く無かったみたい。
家で俺の携帯が鳴る度、カリカリしてて、喧嘩が増えた。

同僚の女の子とか、しつこく番号とか訊かれたら教えない訳にもいかなくて。
でも、彼女にしてみれば、なんで教えるんだ、って」



「その彼女の気持ちは、なんとなく分かります」



同じ女として、その嫉妬してしまう気持ちは分かる



ましてや、その彼氏がナツキなら



確認するようにナツキの顔を見てしまうが、

この人にもし私が本気になっていたら、
他の女性の目の届かない所にずっと閉じ込めておきたいと思う




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