LOVEPAIN③

「俺、仕事が忙しかったのも加え、
職場の先輩とかに誘われて付き合いでキャバクラとかに飲みに行く機会も増えて。
だから、殆ど家に彼女をほったらかし。

そして、彼女、けっこう人見知りも激しいから、
バイト先にも友達が出来ずに。
バイトもすぐに辞めてて。

だから、寂しかったのだと思う」



「言い訳になるけど、俺、一生懸命だった。
仕事も先輩とのその付き合いも頑張って。
いつか彼女と結婚したいって。
キャバクラとか行っても、浮気なんて本当にしなかった。

だけど、疲れて帰って来て、一方的に浮気しているみたいに責められて……。

手は出なくても、酷く罵ってしまったり」




私はもう言葉が出て来なくなってしまう


相槌を打つ事すら、まともに出来ない



今、悲しく辛いのは、

ナツキの気持ちが伝染したのか、それとも彼女の気持ちなのか




「彼女、自分に自信のない子だったから。
段々と、俺と出掛けるのも嫌だって言い出して。
自分みたいなブスが垢抜けてるあなたの横に居ると、みんな私を嘲笑うって。

だから、休みの日も、部屋で二人で何もしないで一日いて、
お互いイライラして喧嘩ばかりで」



「そんな時、見たんだ。

いつものように、仲の良い先輩に連れられてキャバクラに行く時。

彼女がホストのような男と楽しそうに歩いてんの」



「その時、駆け寄って彼女の腕でも掴んで、何やってんだ、って責めれば良かったのか、今も分かんない。

俺は、見て見ぬふりしたんだ。
問い詰めてフラれるのが、怖くて……。
それから、彼女に対して不信感を持ちながらも、
それを隠して一緒に暮らしていた」




「それから二ヶ月くらい経った時。
彼女に言われた。
ホストにハマって多額の借金作って。

そんでもって、それを返す為にAV女優になった、って」


その、AV女優と言う言葉に、
私も成瀬も驚いたようにナツキの方に視線を向けた



ナツキの元彼女は、
AV女優





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