LOVEPAIN③
「そこからは、あんま覚えてないんだけど。
一緒に住んでたアパートの部屋は俺の名義だったから、彼女を追い出して……。
ま、彼女とはそれっきりなんだけど。
俺もあいつも、地元には殆ど帰ってないから、鉢合わせる事もないし」
ナツキは笑うと、思い出したようにドンペリを自分のグラスに注ぎ、
それを一気に飲み干していた
「ただ、それから一ヶ月が過ぎた頃、彼女から家に郵便が届いて。
中には、その彼女が出てるAVのDVDが入ってて」
「なんで彼女は、それを……」
何故、それをわざわざナツキに?
だって、その子がそれを一番見られたくない相手は、
ナツキなんじゃないだろうか?
「復讐なんじゃねーの?
見て、苦しめばいいって。
私をこんな風にしたのは、あなただ、って言う」
そう言ったのは成瀬で、
そちらを振り向いた時に目が合って、
それはまるで私に言われているみたいで、
怖くてすぐに視線を逸らしてしまう
「――画面の中のあいつは、何人もの男と……。
順番に顔にぶっかけられて、笑ってて……。
さっき、成瀬さんの言ってた事、俺分かる。
本当に、吐きそうで」
アハハ、とそう笑うナツキの表情はとても苦しそうで
「ナツキさん……」