LOVEPAIN③
「あの、成瀬さん。
こいつ、時々寝言で成瀬さんの名前を呼んでました。
それは、悲しそうだったり、嬉しそうだったり」
「私、が……」
寝ている時のその無意識で、
そんな風に、私は成瀬を心の底で求めているのだろうか?
「広子とナツキさんの関係がいつからかはハッキリと知らないけど、
あんたの名前だけです。
俺が聞いたのは、成瀬さんの名前ばっかで……。
だから……」
それを聞いた今だから、
須田が異常な迄に成瀬に対して嫉妬をしていた理由が、分かった
私に対する、あの異常な束縛も
私がそんな風に、須田を不安にさせていたんだ
「須田、私、ごめんなさい……」
「俺だって、仕事だからって客と……。
お前を責められないから」
そう言うと、須田は私達に背を向けて店の方へと歩いて行った
成瀬の方を見ると目が合い、
お互い、今凄く好きだと思い合っているのを感じるけど、
一定の距離から近付く事が出来ない
先に成瀬から目を逸らして、歩き出した
私も、その後を追う