ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
密かに念を送っていると、突然架月がぷ、と噴き出した。


何故今笑うのだろうと不思議に思っていると。





架「は、はははは...!!私の敗けだぁー!」



「え?何が?」





ついそう聞き返すと、





架「え?にらめっこ」





と平然と答えた架月。





え?はこっちの台詞だよ!いつからにらめっこ始まってたの?ていうか今の流れでどうしたらにらめっこの流れになるの?


というか俺らの今の時間返せよ。





涼「弱いね」




架「真顔は最強だよ!」




郁「待って、いつ頃からにらめっこやってたの」




架「んー。冒頭から3秒後くらいから?」




悠「(最初の3秒は何を思ってたんだよ...!)」




「架月とハルに朗報」




架「何々?穂陽さん」





嬉しそうな顔で俺に寄る架月に悪い気がするけどこれが現実だ。





後ろを指差すと、無邪気にそれを追いかける架月。途端に青ざめる顔色。


ゴゴゴゴ、とか物凄い音が聞こえそうなサッカー部顧問の顔もすごい。





ホイッスルを高速で振り回しながら怒りを笑顔に隠す顧問だが、隠しきれてないのが現状。





先「さーくーらーばー?いい加減日影からでようか?ん?」




架「せ、センセー。女心わかりましょ」




先「俺男だからわかんない」




架「そ...!そんなこと言わずにぃぃぃぃいいぃ...!!」





首根っこを掴まれた架月は泣く泣く焼き焦がすような太陽のもとへ引きずられていった。





ちゃっかりハルは先生の気配を悟って逃げた。架月を置いて。


そういうところ薄情だよね、ハル。





嵐が過ぎたように急激に静かになった。





涼依はホッとしたのかしゃがみこんで顔を膝に埋めていた。





涼「はぁー...ピアノ弾きたい」




郁「弾いてけば?先生許してくれるだろ、お前の言うことなら」




涼「ん」





モゾモゾ動いた涼依は郁翔を見上げて、また地面に視線を戻す。




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