ポジティブGIRLと愉快なBOYたち


郁「あれ、里苑部活来てたんだ」




「結局サボってるけど」




里「だって可笑しくね?3年は夏休み前で部活引退なのにアキタイまでやらされるとか」





勉強させろって話だよ、と笑う里苑。





涼「どうせ勉強しないくせに」




里「お前は音大行くんだろ?そんだけの実績あれば余裕だろ」




涼「さあ...」





涼依と背中合わせで座り込んだ里苑は空を仰いでため息をついた。





ため息をつきたいのはこっちだよ。美形な2人がこんなモデルみたいなポージングとってれば絵になりすぎてて怖い。





同意を求めようと郁翔をみたけど、妬みの眼差しがこの世のものとは思えなくて見て見ぬふりをした。





「涼依、やっぱり音大行くの?」



涼「行きたいとは、思うよ」





あれだけの実績があるにも関わらず、何か不安なことでもあるのだろうか。





家が貧しいなんて聞いたことないし、両親が厳しいとも思えない。





「なんか不安なの?」




里「俺と離れるのが嫌なんだよな~?涼依ちゃん?」




涼「むしろ離れたいよ」





おちゃらけて言う里苑に容赦のない涼依だけど、これが素の姿だと思う。





架「桜葉架月、敵軍の襲撃を掻い潜り無事帰還しました!」




「君は一体先生を何だと思ってるのかな」




架「あう!そこにいるのは里苑さんじゃ...!」





敬礼ポーズのまま里苑の存在に一歩後退する架月に、里苑はケタケタと楽しそうに笑って彼女の空いている手を引っ張った。





細く少し頼りない架月は、いとも簡単に里苑の腕の中に収まる。





お姫様抱っこの形になった2人の間になんとなく甘い空気が漂う。


勝手な想像だけどね。




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