ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
こうなった郁翔はどうにもならない(ていうか本当に面倒くさい)から、結局3人で交番に行くことになった。





男3人で財布ひとつのために交番行くってどういう画?酷く哀しいんだけど。





郁「なぁ、この財布の持ち主どんな人だと思う?」




涼「黒い財布だし、男でしょ。どっかの社長」




郁「それかあれじゃね?宝くじ当たった中年男性」




涼「貯金おろした後の主婦かも」




「当てる気ないだろ」





まだ社長ならわかるけどそれ以降の予想何?当てる気が皆無なんだけど。





郁「まあまあ、飽くまで予想だし」



涼「本気な訳ないじゃん」





そう言った2人は今度はしりとりを始めた。





自由な2人にため息をついて、俺1人でも十分間に合ってるじゃん?と密かに思う。





そんなこんなで近くの交番に到着。





中を覗くとひょろっとした、失礼だけど弱そうな男の人が1人で椅子に座ってボケッとしてた。


この人ちゃんと仕事やってるのだろうか。





「すいません。これ、落とし物なんですけど」




警「ん?あぁ。どこに落ちてた?」




「少し離れたところの住宅街です」




警「はい。分かりました。ありがとね」




「いえ。それじゃあ、お疲れ様です」





俺が話をしてる間、郁翔と涼依は何をしてたかというとしりとり。





なんでついてきたのか本当に聞きたい。ただの手間じゃん。





郁「あ、穂陽~終わった?」




「うん」




郁「じゃ、帰ろっか」




「(何がしたかったんだ)うん」




涼「次郁翔だよ」




郁「お?...あ、“む”だっけ?」




涼「うん」




郁「む...。...む?、むー...」




「虫は?」




郁「もう言ったー」




「じゃあムカデ」




涼「なんで虫ばっかりなの」




「ぱっと出るのが虫しかない」




郁「ムカデでいいや!次!“で”だぞ!」





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