ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
不愉快な視線を浴びながら、保健室に向かって真っ直ぐ歩みを進める。





保健室に近づくにつれ、沙絃と黎の大きな話し声が聞こえてきた。


一方的に2人が話してるように聞こえる。





怪我って、どらくらい酷いのだろう。


文化祭の準備でする怪我なんてしれてるだろうけど...





空「あいつら声でけぇ...」




「架月、大丈夫なの?」




空「よっぽど平気ですって」





クラスが違うから、詳しいことまではよくわからないらしい。





開けっぱなしの扉から中を覗くと、丸いすに座る架月の回りを2人が取り囲む形で予想通り一方的に話しかけていた。


そんな2人に架月は楽しそうに笑っている。





空「架月」





空祈が声をかけると、こちらに背を向けていた架月が物凄い勢いで体を半回転させた。





嬉々とした表情は空祈に対するものなのに、何故か俺がどきりとする。





夏「架月、どこを怪我したの?」



架「指~」





そういって俺たちにみせたのは、左手中指。





そこにはカーぜが巻かれ、指用のネット包帯が被せられていた。





何をやったか大概想像がつく。





架「トンカチで指思いっきり叩いちゃった」




黎「アホ丸出しだな」




沙「そんな架月も可愛い!」




「(どっかで聞いたような台詞)」




夏「え?骨折とかしてるんじゃないの?」




架「ん~一応レントゲンとった方がいいかな」




夏「そりゃそうでしょ」




空「もし骨折してたら変な風に骨が繋がるぞ」





本当にそうなのかわからないけど、架月はそれを真に受け、青い顔をしてネット包帯で保護された指を労るように握った。





架「やだやだぁー!空祈病院ついてきて~!」




空「なんで俺だよ」




架「私の指がどうなってもいいの!?」




空「俺の人生に関係ねぇからな」




架「酷い...っ!」




黎「しょーがないなぁ。俺がついてってやる」




架「いい。親といく」




黎「態度の落差な」



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