ポジティブGIRLと愉快なBOYたち


郁「マイスイートベイビーは無事か!」




黎「郁翔さんどこから入ってきてんスか!」




空「登場の時の台詞が吐き気するほどダセェ」





保健室の窓から突然現れた郁翔に架月は全力でどん引きしてる。





窓から来たわりには律儀に靴を脱いできちんと揃えてから室内に入ってくる郁翔。





俺を見つけると何故だか満足そうに手を振ってきた。


無視するのもあれなので振り返しておく。





沙「郁翔さんなんでわかったんスか」




郁「俺の情報網舐めないで」




沙「そうでした...」




郁「...ハルは?」




空「あー...女子が手放さなくて...」




黎「よくソラ逃げれたな」




空「まーな」




夏「それに比べ沙絃はいとも簡単に...ねぇ?」




沙「こら夏閃!傷口を抉ったうえにボディーブローなんて、...」




夏「ごめん」




沙「痛いよ辛いよ慰めてよぉぉお!」




郁「うわひく」




架「ちょっとないですわ」





そう言いながらも沙絃のことを労うような目で見つめる架月。





楽しそうな横顔をぼっと眺めて、いろんなことが頭のなかでグルグル回る。





その目に映るのは、なんなんだろう。


好きな人とか、そういう浮き足だった話はないのか、この人には。





悠が一途に想うように、架月も誰かに感情を寄せているのか。





綺麗なその瞳は、俺だけが特別な訳じゃないだろ?





俺のこの、胸の内で渦巻くモノが文化祭以降も続いたら、それはどう捉えたらいい?


認めるしかないのか。可能性が高い訳でもないのに。





目前に広がる光景に、俺も悠と同じ類いの人種なのかなと思わざるを得ない。





架「そろそろ戻ろう、皆」




郁「えぇーもっとゆっくりしよ~」




架「ダメです」





この想いが蜃気楼なことを、ただ願うばかりだ。




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