ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
ちょ、待ってくれ。世の中にはタイミングというものがあるだろ。


なんで今なんだ。タイミング完璧ズレてんだろ...っ





頭がさっきよりも混乱して呆気にとられていると、隣の里苑が何やら動き出した。





ぽん、と肩に手を置かれて里苑をみると、いっそ清々しく微笑んで、





里「...お前となら、まだましだよ」





と完全に血迷ったことを言われた。





「、ごめん。俺は、無理だ」




里「大体、押し倒したのはお前だろ!」




「お前が大きい声で叫ぼうとしたからだろ!」




里「だって...っ...そりゃ、相手がさくらちゃんなんて...」






思い出したのか力尽きていく里苑。






頭を抱えるようにしてから、徐々に顔を覆っていく。





里「まさか...そんな...、あぁでも分からなくもないっていうか...」




「...」




里「うん、うん、そうだな。確かにさくらちゃんは可愛いよな」




「も、もう行こう!」





そろそろ恥ずかしさが頂点に達しそうになって、里苑の襟元をぐいっと引っ張って教室に戻ろうと促す。





もう話を掘り返されたくなくてわざと怒ったみたいに大きな音をたてて階段を上がっていく。





くそ、もう...どんな顔して架月と会えばいいのか。


...あぁー想像しただけで暑くなってくる。





だからヤなんだ。バカみたいに意識してしまうから。





今までどうやって接してきたのか、どうやって顔をみていたのか。


少し前までの俺が尊敬できる。





里「さくらちゃん来てるといいね」



「うっせぇ!!」





ニヤニヤと俺を挑発する里苑の言葉を否定するけど、本音は肯定。





一緒に写真を撮りたいと、頬を綻ばせながら来てくれてたら嬉しい。





ただ里苑を調子に乗せるのだけはしたくないから、言わない。





それは親友故だということを里苑に理解してほしい。




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