ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
本番まであと15分を切った頃。
ちらりと覗いてみると予想外に人がいて思わず身震いをしてしまう。
いやこれ絶対架月みつかんない。いくら特別な子でも絶対無理。
顔をひっこませて胸を手でおさえて数回叩いてみる。
大丈夫大丈夫。架月と2人きりで話すよりは数倍ましなはず。
郁「そろそろかなー?」
郁翔の言葉に、フードで頭をすっぽりと覆って準備をする。
穂「皆OK?」
小声で確認すると、全員無言で頷いていよいよ始まる。
高校最後の、文化祭。今日一番のメインの時間が。
音楽がかかると、体育館内は歓声で埋め尽くされる。
舞台の真ん中、誰よりも生徒に近いところで、体に刷り込まれた動きをこなしながら架月を探す。
目線を端から端に巡らせながら、見つけられずに内心焦る。
曲は更に、ヒートアップする。
フードがどうにも邪魔だ。
わざと取ったとバレないように、さりげなくフードを取り払う。
その瞬間に沸き立つ会場。窓から差し込む光が飛び込んできて、一気に視界が明るくなる。
そしてもう一度隅々まで視線を送ると、ようやく見つけた。
ステージが一望できる観客席。
柵に身を乗り出して、真っ直ぐにこちらを見ている。
その姿に、ドクドクと心臓が速まる。
『好きなんでしょ?』
こんなときに限って、...いや、こんなときだからこそ、里苑の言葉を思い出す。
...確かに、そうだ。その言葉がどんな言葉よりもしっくりくる。
もうそれ意外の感情は、彼女に対して持ち合わせていない。
止められない想いっていうのは、こういうものなのか。
公衆の面前でも、彼女をみつけた刹那、どうにも愛しくて、声が聞きたくて、...
このまま好きだと。そう叫んだらどんな顔をするだろう。
架月...
もっと、近くに来てよ。もっとその豊かな表情を見せて。
ねぇ...
涙するなら、俺だけにみえるようにして。
俺のダンスで流す涙は俺だけのものだと言ったって、それは我儘にはならないだろ...?
ちらりと覗いてみると予想外に人がいて思わず身震いをしてしまう。
いやこれ絶対架月みつかんない。いくら特別な子でも絶対無理。
顔をひっこませて胸を手でおさえて数回叩いてみる。
大丈夫大丈夫。架月と2人きりで話すよりは数倍ましなはず。
郁「そろそろかなー?」
郁翔の言葉に、フードで頭をすっぽりと覆って準備をする。
穂「皆OK?」
小声で確認すると、全員無言で頷いていよいよ始まる。
高校最後の、文化祭。今日一番のメインの時間が。
音楽がかかると、体育館内は歓声で埋め尽くされる。
舞台の真ん中、誰よりも生徒に近いところで、体に刷り込まれた動きをこなしながら架月を探す。
目線を端から端に巡らせながら、見つけられずに内心焦る。
曲は更に、ヒートアップする。
フードがどうにも邪魔だ。
わざと取ったとバレないように、さりげなくフードを取り払う。
その瞬間に沸き立つ会場。窓から差し込む光が飛び込んできて、一気に視界が明るくなる。
そしてもう一度隅々まで視線を送ると、ようやく見つけた。
ステージが一望できる観客席。
柵に身を乗り出して、真っ直ぐにこちらを見ている。
その姿に、ドクドクと心臓が速まる。
『好きなんでしょ?』
こんなときに限って、...いや、こんなときだからこそ、里苑の言葉を思い出す。
...確かに、そうだ。その言葉がどんな言葉よりもしっくりくる。
もうそれ意外の感情は、彼女に対して持ち合わせていない。
止められない想いっていうのは、こういうものなのか。
公衆の面前でも、彼女をみつけた刹那、どうにも愛しくて、声が聞きたくて、...
このまま好きだと。そう叫んだらどんな顔をするだろう。
架月...
もっと、近くに来てよ。もっとその豊かな表情を見せて。
ねぇ...
涙するなら、俺だけにみえるようにして。
俺のダンスで流す涙は俺だけのものだと言ったって、それは我儘にはならないだろ...?