ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
2段飛ばしで一気に階段を駆け上がっていく。
屋上に続く階段の手前で一度立ち止まって呼吸を整える。
飛んできたなんて思われたくなくて、少しここで時間稼ぎしよう。なんて思ってたけど。
数段の階段と1枚の扉を隔てた向こうに架月がいるのだと意識すると、自然と体が動いていた。
一歩一歩踏み出しながら、まず何を話そう、どうやって切りだそう、と色んな会話パターンを考える。
今日のダンスのことを話題にあげた方が、それっぽくなるかもしれない。
それとも、いきなり切り出すのもあり?
扉を開けてすぐ、彼女が俺の顔を認識するよりも前に「好きです」って。
...俺には無理だな。
前みたいに普通に話せるかどうかも微妙だというのに、開口一番告白なんて。
どんな拷問よりもキツいだろ。
最初はダンスのことから初めて、文化祭の話して、それとなく話を持っていこう。
くそ...っ呼び出しなんて人生初だからどんな風に登場したらいいかも分からない。
困った。今からでも里苑に助けを要求したい気分。
グダグダ思っているうちに、扉の前に立っている。
生唾を呑み込んで、戦場にでもいくのかと問われそうほど強張った頬を引っ張った。
しっかりしろ、自分。
ゆっくり、扉を開けて行く。
秋の冷えてきた風が髪をさらう。その冷たさに目を細めて、歩き出すのと比例して扉を開ききる。
捉えたのは、屋上の真ん中で体操座りをしながら空を眺めている架月の姿。
約束通り、そこには他に誰もいない。
ーーーあぁやっと。やっと2人きりになれた。
走り寄って、小さな体を抱きすくめたいが、俺は里苑みたいには出来ない。
彼なら簡単にやってのけてしまうしまうだろうけど。
まだこちらに気づいていない架月。
さて、どう声をかけようか。
「...、...架月」
あ、今ぎこちなかったかも。
今ままで通り、というのがどれだけ難しいのもなのか。
身をもって痛感する。
振り返った架月の瞳に、唇を結ぶ。
屋上に続く階段の手前で一度立ち止まって呼吸を整える。
飛んできたなんて思われたくなくて、少しここで時間稼ぎしよう。なんて思ってたけど。
数段の階段と1枚の扉を隔てた向こうに架月がいるのだと意識すると、自然と体が動いていた。
一歩一歩踏み出しながら、まず何を話そう、どうやって切りだそう、と色んな会話パターンを考える。
今日のダンスのことを話題にあげた方が、それっぽくなるかもしれない。
それとも、いきなり切り出すのもあり?
扉を開けてすぐ、彼女が俺の顔を認識するよりも前に「好きです」って。
...俺には無理だな。
前みたいに普通に話せるかどうかも微妙だというのに、開口一番告白なんて。
どんな拷問よりもキツいだろ。
最初はダンスのことから初めて、文化祭の話して、それとなく話を持っていこう。
くそ...っ呼び出しなんて人生初だからどんな風に登場したらいいかも分からない。
困った。今からでも里苑に助けを要求したい気分。
グダグダ思っているうちに、扉の前に立っている。
生唾を呑み込んで、戦場にでもいくのかと問われそうほど強張った頬を引っ張った。
しっかりしろ、自分。
ゆっくり、扉を開けて行く。
秋の冷えてきた風が髪をさらう。その冷たさに目を細めて、歩き出すのと比例して扉を開ききる。
捉えたのは、屋上の真ん中で体操座りをしながら空を眺めている架月の姿。
約束通り、そこには他に誰もいない。
ーーーあぁやっと。やっと2人きりになれた。
走り寄って、小さな体を抱きすくめたいが、俺は里苑みたいには出来ない。
彼なら簡単にやってのけてしまうしまうだろうけど。
まだこちらに気づいていない架月。
さて、どう声をかけようか。
「...、...架月」
あ、今ぎこちなかったかも。
今ままで通り、というのがどれだけ難しいのもなのか。
身をもって痛感する。
振り返った架月の瞳に、唇を結ぶ。