ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
もう...ヤベェかも。


俺の声を聞いて、少しの躊躇いも見せずこちらを向いてくれる。





そんな当たり前のことも、やけに嬉しく感じてしまう。





架「涼依さん!改めて言わせてください!」





ぱっと立ち上がった架月は、俺のぎこちなさを微塵にも気にする素振りを見せず唐突にそう言う。





架「もう!ものすごっく良かったです!嫉妬するくらい!地球半分無くなったくらい凄かったです!」




「ちょっとよくわかんない」




架「とにかくカッコよかった!」





電話からは伝わってこなかった、興奮越えて錯乱状態の架月。





落ち着き払った様子で空を見上げてたのはなんだったんだと、言いたくなる。





けどまあ...頬をピンクに染めて身ぶりそぶりで雄弁する架月も、...可愛いとか思う。


恋はなんとかというやつ。本当に恐ろしい。





恋愛とは疎遠だった俺までもを蝕むのだから。





架「あったこ焼き食べます?座って話しましょーっ」





おもむろに俺の腕を両手で包み込んで、さっき架月が座っていた場所に引っ張られる。





そこにはまだ手をつけてないたこ焼きと、ポップコーンと恐らく架月の飲んでいたジュース。





肩を押されて座ると、その隣に架月も同じように腰を下ろす。





膝を抱え込んで体操座りをする彼女は、やけにたこ焼きを勧めてきた。


ので、断ることも出来ず口に運ぶ。





咀嚼しながら横目でみると、じっとこちらをみてニコニコ笑っている架月。





いや、なにこれ。くっつきたてのカップルかよ。なんでそんな見てくんの?





...期待するぞ、バカ。





架「美味しいですか?」




「...、ん、まあまあ」




架「えへへ」




「...」





買ってきてよかった、とどこか安心したように息をつく。





たこ焼きを刺していたつまようじをくわえながら、架月から目をそらす。


ポーカーフェイスもそろそろ限界。





これ以上見つめてると息苦しくなってくる。





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