ポジティブGIRLと愉快なBOYたち


「なかなか、こんなに長い時間を共有してて苦に思わない子はいないと思うよ。ずっとこの心地いい時間が変わらなければいいのにって、」





叶うはずのないことばかり祈ってしまう。





架月は俺たちに、優しい気持ちをくれる。そういう意味では天使のような存在なのかもしれない。





「出会う価値のある子だよ。架月は」





初めて会ったときからまだ1年も経ってないのに、愛しい記憶ばかり。





彼女なしの学校生活はもう、俺も皆も考えられないんだと思う。


だから焦るんだ。架月が、誰か1人だけのものになってしまうことが。





「...ソラはどうなの、」



空「...」





天を仰いだソラはす、と目を閉じる。





架月に視線を戻すと、差し込む光に真っ黒に思われていた髪が暗い茶色に変化して輝いていた。


ぱっと見ただけで滑らかだとわかるそれに手を伸ばしたくなる。





が、今はソラが隣にいるから出来ない。





かわりに柔らかいほっぺたを摘まんで上下左右に動かして遊ぶ。


よほど熟睡してるのか、嫌な顔ひとつせず口を半開きにしたまま寝ている。





無防備、子供みたい。





手を離すとすぐに、架月は手の甲でそこをさすった。


痛かったのかな?ま、寝てるから覚えてないか。





起きてても可愛いけど、寝てる姿は天使と言っても過言じゃない。





すごいなぁ、架月。


寝てるだけで人1人幸せにするんだから。





空「、そいつ、無理ばっかするじゃん」





ソラに目をやると、注意しないとわからないほど微かに悲しそうな顔をして架月を見ていた。





空「指の骨折ったくせに懲りずにとんかち振り回すし、明らかに元気ないくせに気丈に振る舞うし、調子悪いのに言わないし」





元気がない...


まさか涼依さんとのことかな。





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