ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
空「俺は...架月とは仲間だと思ってるけど、架月にとって俺たちはどうなんだろうって。それがすげぇモヤモヤすんの」
「うん」
空「男と女じゃなんでも話せる間柄になるなんて難しいのはわかってる。でも、どうにも辛い時とかは、俺のできる限りの力で守ってやりたい。架月の心の拠り所になりたい、...なんて」
架月の顔見る度にそう思うんだ。
いつもは凛とした双眼が、少しだけ弱々しくなって架月を捉える。
そんなソラの思いも知らないで、呑気にヨダレを垂らして寝てる架月に理不尽だけど怒りたくなる。
病人だけど起きろ!と言ってやりたい。
ーーー本当、ソラのこんな本音が聞けるなんて思ってもなかったっての。
ニヤケたくなるのを必死に耐えるが、それでも微笑してしまうのは致し方ない。
こんなにソラが無自覚とは。
伝えたら眼を飛ばされそうだけど、初なソラが可愛い。
恋愛豊富そうな男が、恋愛経験値ゼロな俺にこんなこと言わせるなんて。
「ソラは架月のこと、大切に思ってるんだね」
空「大切、...ていうか、」
「...はぁ、もーいい加減にしてよね」
ウジウジと言い淀むソラにしびれを切らしてしまうのは、俺じゃなくてもそうだろう。
体を真横に向けてソラと向き合う形になると、彼は何故俺がため息をついたのかも、「いい加減にして」という言葉の意味も理解していないようで。
ぱちくりと瞬きを繰り返す瞼は、続く俺の言葉で動きをやめることになる。
「俺には、架月が好きだって言ってるようにしか聞こえないんだけど」
がたっと、丸いすが突然立ち上がったソラのせいで後ろに倒れる。
暫くころころと床で左右に振れて大人しくなる椅子。
それにたいして目の前で目を見開いて驚くソラは、腕で口を隠して動揺をもろに表に出して落ち着かない。