ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
「どう?体調は」
架『お見苦しいところをお見せしました。まだ万全ではないです』
「そっかそっか」
夜。架月の安否を確認すべく電話をかけると、まだ少しダルそうな声が電話越しに耳に届く。
「病気には行ったの?」
架『うん。胃腸風邪だって。やっぱりじゃがいも生で食べたのがまずかったかな』
「たぶんそれだと思う」
恐らく_いや100%それでしょ。
まずじゃがいも生で食べようという概念から可笑しいよ。
他国は知らないけど日本人にはなかなかいないと思うそんな人。
とは思うのだがどうも気になるからあとで調べてみよう。
「ソラにお礼言っときなよ?介抱してくれたんだから」
あ、介抱だと本当に酔っぱらいを扱ってたみたいになっちゃうかな。
架『わかってるよー』
気にする素振りは微塵にもなさそうなのでひと安心。
お互いの間に暫しの沈黙が生まれる。
ソファにだらしなく座っていた体をズリズリ、お尻を擦りながら正す。
こういう話は、切り出すのにも勇気がいる。乾いた唇を舌で舐めてひとつ深呼吸する間に、「あの」と架月が口を開いた。
心なしかさっきよりも更に元気がない。胃の調子が悪化したとは思えない。
架『私がこんなこと言ったこと、皆に内緒にしてね』
「? うん」
架『...空祈、』
おぉ...まさか架月からソラの名前が出てくるとは。
思ってもみなかった展開に口を挟むのは惜しい。今日のソラみたいに、いいことが聞き出せるかもしれない。
これはうまくいけばトントン拍子でこの二人くっついてくれるんじゃねぇの?それこそ本当の恋のキューピットじゃん?
いやなるつもりは微塵もなかったけど。
架『なんか言ってた?』
「ちょっと質問がアバウト過ぎてわかんない」
架『だからその、...なんだっていいの、空祈が私についてなんか...言ってたことなら』
つまりはあれか?いろいろ迷惑かけてないか、文句いってなかったか、てことだろうか。