ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
自分も落ち着こうと深呼吸をして里苑さんを見ると少し俯いている横顔に夕陽が当たっていた。





まるで里苑さんが幻想的な風景になってるみたいに自然だった。





「かっ、こいー...」





思わずしみじみと言ってしまう。





うん、架月にフラれたけどやっぱ格好いいものは格好いい。


逆にフラれてダメージ受けたおかげで益々格好よくなったんじゃね?





里「さくらちゃんってなんか、面白いな」




「初めてフラれたからっスか?」




里「ちげーよ 笑」




「“必ず射止める”なんて思ってのか!」




里「思ってないから。マンガの見すぎだろ」




黎「つか里苑さん、ホントのホントは架月のこと好きなんじゃないッスか」





黎の問いかけに口をつぐんだ里苑さんはコンクリートに視線を落として黙った。


すごーっく神妙な顔して。





...なんかこれってまじの方でさ。



リアル恋愛してんじゃねぇの?里苑さん。





問いかけた黎も困った表情で首筋を掻いていた。


これはマジで焦るって。





「あの、りお、...」



里「なーっんてな!別に好きじゃねーよ」





いたたまれなくなって声をかけようと思った矢先にそう言った里苑さんは無邪気に笑ってまた俺たちに背中を向けた。





今度は空を見上げる里苑さんは右肘をフェンスについて頬杖をつきながら、


風に身を任せるように目を閉じた。





里「ただ、友達になったら面白いだろーなと思っただけ」





これなんかのドラマの撮影?





背景よし、人材よし、セリフよし。



これ俳優デビューの方向いけんじゃねぇの!?





その高校最後の1年楽しんでます感がすげー感動するんだけど!



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