ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
黎「(沙絃また変なこと考えてんな)...」
里「ってだけだから、そんなに警戒するなって」
振り向いた清々しい笑顔に心打たれながら、
架月と里苑さんがならんで歩く姿を想像する。
少し顔を赤くしながら必死に見上げる架月にやさしーっく微笑む里苑さん。
どちらからともなく手を繋いで歩く姿はまさにお似合いのカップル。
芸能人も震え上がるオーラだろう。
ドジな架月は石に躓きそれを支える里苑さんの顔が一気に近づき、
地平線に消える夕陽に包まれそのまま2人の影が重な、...
「ダメだ!!そんなのダメだ!!悪夢だあぁあぁぁぁ!!!」
黎「そんなに叫びたいなら山いけ!このままじゃ俺の鼓膜破れる!」
里「そんなにさくらちゃんが好きならさ、修学旅行でアタックしてみれば?」
不意に出た“修学旅行”。
ハテナを浮かばせながら黎と目を合わせ、
再び里苑さんに視線を向ける。
呆れた表情の里苑さんはフェンスに背中を預けたまま座り込んで話始めた。
里「2年生はもうすぐハワイに三泊四日の修学旅行に行くんだよ」
黎「わぁお!あめーじんぐ」
里「だから南国の地ハワイでさくらちゃんにアプローチすんの」
「でもクラス違うし」
里「それをどうにかして逢ったりすんだろ?しかも、」
意味深に骨格を上げ、ピンと人差し指をたてた里苑さんに思わず唾を飲み込む。
里「海に行くから、女子の水着がみられる」
黎沙「おぉおぉおぉおおおーっ!!」
里「パラダイスだろ」
きらりと瞳の奥を光らせた里苑さんにつられるように俺と黎の目も輝く。
「なるほど、そこでガツンと一発喰らわせればいいんスね」
里「あぁそうだ」
「俺、頑張ってみるっス」