【完】クールな君に胸キュン中!
だけど、もうダメだ。
あんたをこれ以上、危険な目に遭わせることはできない。
「もう体調は大丈夫なの?」
「え? あ、はい!全快です!」
なら、いいや。
もう、これで終わりにしよう。
……わかってたんだ。
俺が他人と関わることは、最初から許されることではなかったことくらい。
また、誰かを傷つけてしまう前に。
まだ、歯止めがきく……今のうちに。
「ねぇ……鬱陶しいからもう、俺に近づかないで」
「……え?」
「じゃあね」
それだけの言葉を、俺は冷たく言い放った。
驚いて目を見開いてる彼女の顔を見て見ぬ振りして、俺は背を向けその場をあとした。