【完】クールな君に胸キュン中!
ちょうど階段にさしかかったところで、あたしは大きくスキップする。
うふふ。幸せすぎる〜!!
これで一緒に下校、何回目だろう?
ニヤニヤ止まらないよ〜!!
「こら」
――ガシッ。
突然腕を掴まれた。
驚いて後ろを振り返ると、呆れ顔の桐谷くんがあたしを見ている。
「……あれ?0センチ」
あたしは掴まれた腕をギョギョっと見つめる。
「あんたには学習能力がないワケ?」
文句のような言葉を並べ、横暴にあたしの持ってたカバンふたつを奪い取る桐谷くん。
「また同じように階段で落ちられたら、俺の身が持たないんだけど」
ぶっきらぼうにそう言うと、半径5mどころかあたしの隣に来る。