庭師とお姫様 (naturally番外編)
庭師との出逢いから一日。
ミリザ姫の足は自然と中庭の方へと向けられていた。
昨日助けられた鳥の巣の無事を確認したいから。
なんて自分自身に言い訳をしながら、姫の目はただ一人の姿を探している。
静かな昼下がりの中庭はいつもと変わらない空気を帯びている。
その中に一ヵ所だけ。
やたらに鮮明にひかり輝いて見える場所があった。
もちろん、中庭はいつも通りだ。
いつもと違うのは姫の心。
足を進める度に鼓動が早まり、
「あっ、姫様」
鳥の巣のある木の根元に腰を降ろしていた彼に笑いかけられると、嬉しい気持ちが溢れだした。
初めて感じる胸の高鳴り。
その正体が何なのかはまだ、姫自身わからずに居た。
ミリザ姫の足は自然と中庭の方へと向けられていた。
昨日助けられた鳥の巣の無事を確認したいから。
なんて自分自身に言い訳をしながら、姫の目はただ一人の姿を探している。
静かな昼下がりの中庭はいつもと変わらない空気を帯びている。
その中に一ヵ所だけ。
やたらに鮮明にひかり輝いて見える場所があった。
もちろん、中庭はいつも通りだ。
いつもと違うのは姫の心。
足を進める度に鼓動が早まり、
「あっ、姫様」
鳥の巣のある木の根元に腰を降ろしていた彼に笑いかけられると、嬉しい気持ちが溢れだした。
初めて感じる胸の高鳴り。
その正体が何なのかはまだ、姫自身わからずに居た。