星の印〜陰陽師其の弍〜



「他の妖?でも、瑠璃意外に妖なんていなかったよ」

「…瑠璃に反撃されて傷を負い、逃げたのでは?」



由来は顎に手をあて、考えながら言う。



「でも、こんなに血が出てるんだよ。逃げられるの?」

「とっても大きい妖かもしれないねぇ。大きいと、それだけ血の量も多いだろうし。森の何処かに隠れたんじゃないかしら」



麟は千恵子の話を聞きながら、ふと両親を思い出した。

血だらけの瑠璃と両親が重なる。

え…?

お父さんとお母さんが血だらけ…?

あたし、死に目には立ち会ってない筈なのに…

やけにリアルな映像が、麟の頭を駆け巡る。


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