星の印〜陰陽師其の弍〜
ピピピピピピピ!
「うーん…何時?」
アラームを止め、時間を見た麟は飛び上がった。
「え!嘘もう八時!?」
どうやら、五分置きに鳴るようにセットしていたアラームを、無意識のうちに止めてしまっていたらしい。
「きゃー!遅刻遅刻!」
麟がドタバタしながら制服に着替えていると、
「あら?麟。まだ学校行ってなかったの?」
と言いながら、千恵子が麟の部屋に顔を見せた。
麟は髪をとかしながら聞く。
「あ!そういえば由良は?」
「由良君なら麟を迎えに来てたけど、もう行っちゃったよ。」
くっそー。由良め!あたしを置いて行って~!
麟は内心毒づきながら、すばやく学校に行く準備をする。