恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
「なんですか?これ」
担任の机の上には、
ビビットカラーのしましまなバケツから
昔ながらのゆるキャラが
営業スマイルで笑いを掛けている。
あちゃー
忘れてましたよあなたさまでしたか。
「おもちゃバケツです」
「あなた小学生のころから言われてると思うけど、
学習に必要のないものは……」
「持ってこないですよね?」
「わかってるなら
何でこんなもの持ってきたの。
先生だって
どう注意していいかわからないわよ」
マニュアルと言うものが存在するなら、
タバコやら化粧品やらなら、
準備されているものもあるだろうが、
おもちゃバケツだ。
小学生ならさっきの注意だろう。
でも高校生だし
携帯とか、
漫画とかカードゲームとか
スルーしているゆるい学校だから
取り上げてみたものの、どう突っ込んでいいのか、
困ってるんだろうな。
「先生ごめんなさい。
これ、今日人に渡すために持ってきたんです。
だから、これで何かしようとかそういうわけじゃないです」
「あ、そう。小学生の親戚とかかな?
帰りに寄るつもりとか?」
「え?
あ、そうですそうです。
さすがに高校生にもなっておもちゃとかいらないし」
「そう」
P-ちゃんがほっと肩を下ろした。
「今度からそういうときでも、学校に持ってきては駄目よ!」
「はいすみません!以後気をつけます!」
あたしもP-ちゃんもお互いに見つめあってこの状況から脱することができると、
ホッとした顔で笑みをかわした。
担任の机の上には、
ビビットカラーのしましまなバケツから
昔ながらのゆるキャラが
営業スマイルで笑いを掛けている。
あちゃー
忘れてましたよあなたさまでしたか。
「おもちゃバケツです」
「あなた小学生のころから言われてると思うけど、
学習に必要のないものは……」
「持ってこないですよね?」
「わかってるなら
何でこんなもの持ってきたの。
先生だって
どう注意していいかわからないわよ」
マニュアルと言うものが存在するなら、
タバコやら化粧品やらなら、
準備されているものもあるだろうが、
おもちゃバケツだ。
小学生ならさっきの注意だろう。
でも高校生だし
携帯とか、
漫画とかカードゲームとか
スルーしているゆるい学校だから
取り上げてみたものの、どう突っ込んでいいのか、
困ってるんだろうな。
「先生ごめんなさい。
これ、今日人に渡すために持ってきたんです。
だから、これで何かしようとかそういうわけじゃないです」
「あ、そう。小学生の親戚とかかな?
帰りに寄るつもりとか?」
「え?
あ、そうですそうです。
さすがに高校生にもなっておもちゃとかいらないし」
「そう」
P-ちゃんがほっと肩を下ろした。
「今度からそういうときでも、学校に持ってきては駄目よ!」
「はいすみません!以後気をつけます!」
あたしもP-ちゃんもお互いに見つめあってこの状況から脱することができると、
ホッとした顔で笑みをかわした。