LOVEPAIN④

「まー、もう指輪なんていいじゃん!」


そう明るい声で言う三咲さんを、
睨んでしまう




「だって、成瀬君に新しいの買って貰ったんでしょ?」



「で、でも……」



そうだけど、今拘っているのは、
違う物でも同じ物自体があればいいとかそんな事じゃなくて……



それにしても、
成瀬は三咲さんにそんな事迄話しているのだろうか?




「ねぇストーカー君。
そんなわけだから、
もう広子ちゃんに何もしないで?

二度と、広子ちゃんの前に現れないって約束して」


三咲さんは子供に諭すように、
そう笑い掛けている




「え、でも…。
もう付け回すような事はしないけど、でも…。

もう鈴木さんに会えないのは僕は嫌だ!」


その言葉に、三咲さんの表情から段々と笑顔が消えて行く



私もそんな日暮君に、

こんな状況でよくまだそんな事が言えるものだと、
腹ただしい気持ち半分、呆れてしまう



成瀬も、チッ、と舌打ちをしている





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