Innocent Smile~ずっと一緒に~
目が覚めたら、完全に時間は朝。
まだぼんやりとする頭の中、
今日は土曜で、仕事は休みだということだけが頭に浮かぶ。
ん? 私って……昨夜は……
天井を見つめ、記憶をたどってみる。
たどったその記憶と、今現在、男っぽい手が私の左肩に回っているのとが一致した。
そっと顔を右側に向けると、
「おはよ。佐那子。」
恭哉がニコニコ笑顔でこちらを見ている。
「うわっ!!」
ビックリしたのと同時に、
急に現実味を帯びてきて、この状況がこの上なく恥ずかしい。
「そんな驚かなくても。」
「だ、だって……」
「真っ赤な顔して恥ずかしがっちゃって、可愛いなぁ。
そんなだと俺、今からまた襲っちゃうよ?
……それとも佐那子、誘ってる?」
「バ、バカーー!!」
からかったことないなんて、嘘だよ。
これがからかわれてないなら、何だっていうの。