Innocent Smile~ずっと一緒に~
私は長女で、子供の頃からあまり甘えることを知らずに育った。
だからクセみたいになってて、未だにうまく甘えられない。
私が唯一、甘えられるとしたら……沙織先輩。
私にとったら、お姉ちゃんみたいな存在だから。
煮詰まったら、相談してみよう。
きっと、沙織先輩ならいいアドバイスをくれる。
とりあえず、今はこの顔を立て直さなきゃ。
今日一日ちゃんと仕事できるように、気持ちを切り替えよう。
私は少し早いけど、気を紛らわせるために自分の仕事を始めた。
「あれ? 佐那子さん。
コーヒー飲まないなんて、珍しいですね。」
就業時間開始の少し前に、恭哉が私のデスクまで来て、
さっきの沙織先輩と同じようなセリフを呟く。
今日もいつもと変わらず、にっこり爽やか笑顔だ。