Innocent Smile~ずっと一緒に~
会社を出て駅のほうへ歩いていると、恭哉から携帯へ電話が入った。
「もしもし…恭哉?」
『今…会社出るとこなんだけど、どこにいる?』
「まだ駅に向かってる途中。」
『オッケー、駅にいて? すぐ行くから。』
「わかった。」
駅までゆっくりしたペースで歩いていると、本当にすぐ恭哉が追いついてきた。
「佐那子!」
私の名前を呼んで、駆け寄ってくる恭哉。
思わずその胸に飛び込んで、しがみつきたい衝動をぐっと堪える。
「早かったのね。」
「あったり前じゃん!
佐那子からあんな嬉しいメモ貰ったら、ドキドキしながら飛んで来たよ。」
暑い中、小走りに走ってきたからか、恭哉の額には薄っすらと汗が光っている。