Innocent Smile~ずっと一緒に~
「昨日ね……社長秘書の山口さんから、呼び出されたの。」
「……山口、さん……」
はぁーという盛大な溜め息が聞こえてきて、
恭哉の顔をチラっと見ると、苦虫を噛み潰したみたいなしかめっ面になっている。
「あのオジサン、何だって?
……どうせ、俺のことだろ?」
「……うん。」
「別れろ、とでも言われた?」
まだ何も言ってないのに、
どうして恭哉にそういう想像がついたのかはわからない。
ただ、当たらずしも遠からず……
「ううん。別れろって言わなくても、
私たちは長続きしないって思ってるみたい。」
「………なるほどね。
だとしたら、山口さんが佐那子に何の用?」
ゴクリと唾を飲み込んで、ひとつ深呼吸。
膝の上で思わず拳を握り締めた。