Innocent Smile~ずっと一緒に~
「…俺………会社辞めるよ。」
あまりにあっさりと紡がれた恭哉の言葉に、自分の耳を疑った。
私に辞めろと言うんじゃなく、
二人で辞めようと言うんでもなく、
……恭哉が辞める?
「何言ってんのよ!
恭哉はあの会社の社長の長男なのよ?」
「……関係ないよ。」
「関係なくないでしょ。
いずれ、会社を背負って立たなきゃいけなくなるのよ?!」
「興味ないし、そんなことに縛られたくない。」
「恭哉………」
ずっと俯いたままの恭哉の柔らかい髪を、私はそっと撫でた。
恭哉の声がすごくイラついてる感じがしたから。