Innocent Smile~ずっと一緒に~
駅について電車に乗り込んでも、
恭哉はずっと、しかめっ面のまま無言で……
それでも、私の手を繋いでいてくれたことに少し安心した。
放さないでいてくれたことに、安心した。
ある駅で、恭哉は突然私の手をひいて電車を降りる。
その駅は私と恭哉にとって、普段何の接点もない駅のはずだった。
「恭哉……どこ行くの?」
不思議に思って静かにそう訊いてみたけれど、
『いいから来て』という言葉が返って来るだけ。
そのうちだんだんと駅前の繁華街から外れて、住宅が立ち並ぶ街並みになってきた。
しばらく歩いて、広めの敷地の落ち着いた感じの家の前で、恭哉は立ち止まってインターホンを押した。
「え??……ここ……」