Innocent Smile~ずっと一緒に~
私がいるほうへ、社長が体を向けなおした。
「並木さん……まさか今日君に会えるとは思ってなかったよ。」
社長……私もです。
緊張しすぎて、冷房が効いているのに勝手に手に汗をかいてしまう。
「山口くんの報告の通りだ。
……いや、君の事をね、とびきりの美人だと言ってたからね。」
ハハハと笑う社長に、私は恐縮して小さく首を小刻みに横に振る。
「親父! 変な目で佐那子を見んな!」
ブスっとした仏頂面の恭哉が、社長にそんな風に釘を刺す。
別に変な目で見られたわけじゃないと思うんだけど。
社長は場の空気を和ませようとしていただけだと思う。
「はは。すまないね、並木さん。
恭哉は会社でも、いつもこんな調子なのかな?」
「いえ……仕事はとても頑張ってもらっています。」
「…そうか、ありがとう。」